はじめに
Fusion360でのモデリング
新しく実装されていた「自動モデリング機能」
使いこなすと、人間が作図するよりも、効果的に複数パターンを提示できるようになります。
ミニチュアテーブルづくり【自動モデリング機能】
接続面の設定
地面と接触するエリア2箇所と天板を作図します。
地面から、にょきにょきとモデルが生えてきて、天板裏に接続されるイメージでつくっています。
接続する面3箇所をポチポチして、「形状を生成」というボタンを押下すると、モデリング案を考えてくれています。
設計してほしくないエリアの設定
ここには、モデルがにょきにょき生えてきてほしくないなー
なんていう、ここはだめですよエリアの設定
「回避するボディ」に、作図してほしくないエリアの設定
待つこと数分
気に入った形状を選択すると、先ほどとは異なる形状のミニチュアテーブルの完成します。
同じ機能でも、形状が変わるのは、おしゃれな家具をつくるうえで、かなり強力なサポートです。
接続面を変えて複数パターン出力
天板(3cm×7cm)=約2.5cm3
接続面を変えたり、設計NGエリアを設定することで、独特な形状を描画可能
パターン1 | パターン2 | パターン3 | |
---|---|---|---|
体積 | 1.83cm3 | 1.15cmm×2 | 3.40cm3 |
価格(推定) | 541円 | 504円×2 1,008円 | 627円 |
おしゃれな感じがするのは、パターン1や3。機能性を考えると、パターン2も捨てがたい。
横に荷物掛け用のパーツをつけたり、天板下に収納スペースを確保することができるかも。
ドールハウスにオリジナル品を飾りたいと考えると、この自動モデリング機能はかなり強力な味方。
- 「ここ」と「ここ」をつなげたいなー
- 「ここ」は通しちゃヤダ
こんな形で、完成したものを見ながら、条件を追加したり、変更していく、面白い形に出会うのが楽しい。
設計NGエリアの設定(条件を厳しくしまくる)
机の下に、本などを収納できるスペースの確保
※教室に置く机をイメージしながら作ったので、教科書類を置けるスペース
設計NGエリアを増やしまくることで、単純な形状から、複雑な形状に変化していく。
外観を変えることで印象が変わる。
癖の少ない黒/茶の組み合わせ、金色にすると、豪華な感じを演出することができる。
3Dモデリングで色々つくっていくと興味がどんどん広がります。
- おしゃれなカラー配色はどんなかな? → 配色センスの醸成が必要
- おしゃれな家具とは? → 外観センスの醸成が必要
ミニチュアイスづくり【自動モデリング機能】
つくる3Dモデルの変更
テーブルばかりではなく、別のものを自動モデリングで作成してみました。
この形状であるならば、単純なロフトでも描画可能。設計NGエリアを設定してみたくなる意地悪な心。
設計NGエリアを設定することで、特殊な形状をモデリングすることが可能。おしゃれな出会いが期待できるかも。独特な形状=好みが分かれる、汎用性が低いと考えると、このような形で、特殊形状を作り込むことが、3Dプリンターで印刷する醍醐味になるのかもしれない。
エラー表示
作業を進めていき、自動モデリングのボタンを押したときに、英語のエラー表示
英語がわからない筆者。Google翻訳に頼ります。
Before you can use the Automated Modeling tool, you must switch to Parametric Modeling mode.
This will capture the design history as parametric features in the Timeline.
Capture design history?
日本語訳
自動モデリングツールを使用する前に、パラメトリックモデリングモードに切り替える必要があります。 これにより、設計履歴がタイムラインのパラメトリック機能としてキャプチャされます。 設計履歴をキャプチャしますか?
かなり、きれいに翻訳された印象。
自動モデリング機能は、パラメトリックモデリングモードに切り替えないとダメです。
設計履歴が残りますが、キャプチャ(録画)しますか?というところ。
この操作により、デザイン履歴がキャプチャされる状態になります。
※自動モデリング機能を使わなければ、再度「キャプチャしない」を選択可能です。
おわりに
Fusion360でのモデリング
新しく実装されていた「自動モデリング機能」
使いこなすと、人間が作図するよりも、効果的に複数パターンを提示できるようになります。
きっと、「こんな形状、思いつかなかった!」という出会いがあります。