光造形3Dプリンターで学んだこと:初心者向けのノウハウ(2/2)

#3Dプリンター

はじめに

実物が欲しいという欲望に負け、3Dプリンター(Foto6.0)を購入しました。
購入したからには、どんどん印刷していくしかありません!
ドールハウスの住人たちに使ってもらう、ミニチュア品を印刷していきます!

無事に印刷できた3Dモデルがある一方で、失敗もあります。

長い印刷時間を終え、ドキドキしながらフタを開けて失敗だと精神的なダメージが大きいです。
このような残念な結果にならないように、失敗要因を整理します。

筆者と同じルートを歩まないような目印になれば嬉しいです。

失敗から学んだノウハウ

  • 体積が2cm3を超過するモデルは印刷時に確認。
  • キャリブレーション後は確実にプラットフォームを本締めしましょう。

パーツ分割を検討し、どうしても分割できないのであればサポートを多めにつけよう。

光造形3Dプリンターでの印刷(その3)

印刷した3Dモデル

  • 自動モデリング機能でつくった机支柱
  • 手裏剣
  • クナイ
  • ミニチュアシールド
  • オリジナルキャラ(頭)
  • オリジナルキャラ(胴体)
自動モデリングによる机支柱
オリジナルキャラの頭
オリジナルキャラの胴体
手裏剣
クナイ
シールド

印刷手順

①つくった3DモデルをSTL形式にして保存します。
 ファイル→3Dプリントの順でクリックして、印刷したいモデルを選択します。
②STL形式に変換した3Dモデルを「FlashDLPrint」で読み込みます。
③サポートは自動設定

④印刷パラメータは初期値
 積層ピッチ:0.05mm
 ※ 印刷の途中で経過が気になり、カバーを途中で外しました。
 何も形成されていない残念な塊が…、途中で止めたことがプラスに働きました。
 キャリブレーションしたときに仮止めしたプラットフォームを、本締めしなかったのが要因です。
 これまでは毎回キャリブレーションしていましたが、初歩的なミスです。
 この印刷以降、毎回キャリブレーションをせずに、印刷しています。
 10回程度、印刷していますが、問題を感じられません。

経験値
経験値

キャリブレーション後のプラットフォーム本締めは忘れずに


⑤プラットフォームから取り外し、プラスチックのスクレーパーを使います。
 Foto6.0では、プラスチックと金属、2種類のスクレーパーが標準装備でした。
 ※プラットフォームが傷つくのを気にするので、毎回プラスチックのスクレーパーを使用しています。
⑥洗浄
⑦2次硬化
⑧サポート除去
 サポート除去後には手順⑥⑦を実行します。
 洗い残し、サポートが邪魔で硬化できていない場所をなくします。

印刷終了

自動モデリングの機能で作成した机支柱
手裏剣とクナイ
シールド

失敗要因の仮説、次への展開

造形できたモデル
・自動モデリング機能でつくった机支柱
・手裏剣
・クナイ
・ミニチュアシールド

造形できなかったモデル
・オリジナルキャラ(頭)
・オリジナルキャラ(胴体)

体積一覧

モデル体積cm3
自動モデリング機能でつくった机支柱1.27
ミニチュアシールド1.18
オリジナルキャラ(頭)4.18
オリジナルキャラ(胴体)4.19

印刷途中、半分くらいできたところで脱落(写真右2つ)

経験値
経験値

モデルの体積2cm3を超えたとき、サポートの付け方を確認する指標になりました。

これ以上大きいパーツを印刷するときには、パーツ分割を視野に入れます。

おわりに

光造形3Dプリンター(Foto6.0)での印刷
造形できたモデル
・自動モデリング機能でつくった机支柱
・手裏剣
・クナイ
・ミニチュアシールド

造形できなかったモデル
・オリジナルキャラ(頭)
・オリジナルキャラ(胴体)

フォーム機能で作成したオリジナルキャラは、半分くらい印刷したところで脱落していました。
モデル単体は4cm3程度であるため、脱落時には2cm3程度と推測します。
以上より、印刷時に注意ポイントとして「体積2cm3を超過」という着眼点を得ることができました。
※体積が小さいミニチュア手裏剣、クナイが問題なく印刷できました。